登場人物
#1 キッカケ
それは、一本の電話から始まりました。
「母の体調が芳しくないので、施設に入るまでの間、不自由しない程度に実家をリフォームしたいんやけど」
電話の相手は、古くからの友人であるOさんでした。
お話をよく聞くと、お父さんを亡くされてから一人暮らしをされているんですが、足の具合が少し悪く、今のままの
お家の状態では、家の中での移動にもお困りとの事でした。
「詳しい話を聞かせてもらう為に、一度会って話しよ」とお答えし、さっそく打合せする事にしました。
#2 一安心
深刻な状況を覚悟しながらの顔合わせ
場合によっては、最低限のリフォームにとどめて、後の施設での生活も考慮する必要があるかなと思いながらでしたが、
案外元気そうにされているお顔を見て、一安心。
やはり、移動には少し手間取るものの、まだまだお元気で、久しぶりに思い出話などをさせていただきました。
#3 最適の選択とは
勝手な思いではありますが、お家の中での生活がもう少し快適になり、気持ちに張りを持ってもらえたら、
施設に入らずとも十分に生活できるのでは、と思いながら、打合せを進めていきました。
結果、計画を進めるうちに、リフォーム範囲は広がり1階部分のフルリフォーム計画とすることになりました。
1階スペースでお母さんの生活が完結できる改修案であり、やって良かったと思ってもらえる、最もお薦めの計画です。
Oさんも予定されていませんでしたが、私たちもここまでの計画となるとは、予想を超える計画となりました。
#4 一緒に答えを見つける
なかでも、玄関土間空間は、自慢の提案でこの部分を気に入ってくださった事で計画は進んでいく事になりました。
いろいろとお抱えの問題点を聞き取ったうえで、明るく広々とした玄関であり、談話スペースと兼用する事の出来る
土間空間が一緒に見つけることのできた共通の答えとなりました。
ご近所さんたちとのお話スペースとして、利用してもらいどんどん元気を注入してもらえればと思います。
#5 悪戦苦闘
工事については、苦労する事も多くありましたが、工務店さんの協力の元、無事に引き渡すことが出来ました。
リフォームの奥深さを改めて勉強する事となる時間でしたが、その話は、又の機会に!
#6 新生活
引渡しの後、ご挨拶に伺った時、玄関脇のお花を植え替えをされていて
「お花の手入れをしたんです」っておっしゃられていたのが、印象的でした。
お家をリフォームする事で、
【快適な生活とおだやかな心が持てる】
そんなお手伝いができたのかなと思える瞬間でした。
小さな感動がそこにありました。